孤独なSNS広報だった、あの頃の私へ
「SNS広報はチームプレイ」
…と言われても、そもそも先生たちがSNSに興味なし、理解もゼロ。
入社当初、年配の方が多く「SNSは遊びの延長でしょ?」という空気感の中、私は一人で黙々と毎日投稿を続けていました。
先生も管理部も、マーケティングの視点がピンと来ていない。
でも、学生から「Twitter見てるよ!」、先生から「投稿見たよ、ありがとう」と言われるようになり、
少しずつ信頼を得ていく中で、“ 協力してもらえる関係性 ”を築くことができました。
今回は、そんな私が実践してきた
「SNSが得意な先生がいない」状況でも“協力がもらえる工夫”を3つご紹介します。
先生の「つい話したくなること」を拾う
広報ネタは、実は “ 雑談 ” の中に転がってる。
私はすれ違いざまに挨拶をして声をかけ、敬語+ほどよいフレンドリーさで話を広げていました。
例えばこんなエピソード
- いつも無口な先生が、自作の授業用ゲームの話で急に熱弁! → 投稿が大バズり
- 「カメラが趣味なんです」と知り、インタビュー動画にしたらこれまたバズり
- 図書館で「この本、実は私がデザインしたんです」→大手デザイン会社からRTされ話題に!
こうした “ 偶然の発見 ” を逃さないよう、私は『先生ごとの「特徴リスト」』を自作していました。
担当、趣味、前職、話したことのある内容…
他の先生から得た情報(例:猫を飼っている、カフェ好きなど)もメモし、
後日うまく話をふって自然に雑談へ。
「はじめて聞いたふりで共感する」のもコツです(笑)
撮影は“許可制”ではなく“お願い制”に
撮影のハードルを下げるには、 “ お願いの仕方 ” がカギ。
「撮ってもいいですか?」だと断られやすいけど、こう伝えると成功率がグンと上がりました。
実際に効果があった説得ワード
- 「先生の話、素敵すぎて…ぜひ投稿でご紹介させてください」
- 「HPでは伝えきれないリアルな魅力を届けたいんです」
断られたときも、少し時間をあけてから再アプローチ。
「やっぱりどうしても投稿したくて…」と熱量で押すと、意外とOKがもらえることも。
学生にも、「いつもかわいくて頼んじゃう…!ごめんね」と軽く引くことで気持ちよく承諾してくれる場面も多々ありました。
“ 投稿の下書き ” を見せると通りやすい
曖昧な「投稿します」より、完成イメージを見せると信頼度が段違い。
私はAdobePremiereで動画を仕上げてから見せたところ、
「すごい!かっこいい!もっと出して!」と、むしろ先生の方から出演希望が来たことも。
写真も一眼レフ+レタッチで仕上げ、
「ちこさんに頼むと映える」と言っていただけるようになりました。
先生から「この表現はちょっと違うかも」と助言をいただき、
投稿のトーンをより正確にできた経験もあります。事前確認は “ 信頼づくり ” にもなります。
一人じゃなくてよかったと思える瞬間
SNS広報は、最初は孤独。
でも、協力が得られると本当に楽しくなる。
ある日、先生が「この前のSNS投稿を見た卒業生から連絡がきた」と話してくれたとき、
「広報の仕事って、ちゃんと人の心を動かせるんだ」と実感しました。
得意な人がいないなら、「話を聞いてくれる人」になることから始めてみませんか?