こんにちは、ちこです。
「うちの採用インスタ、いつも身内しか見てくれないんだよね…」
「頑張って投稿しているのに、応募に繋がらないのはなぜ?」
もしあなたがそう感じているなら、それは発信している情報が、本当に届けたいターゲット層である求職者の心に響いていないのかもしれません。
採用活動におけるInstagramの活用は、今や多くの企業にとって当たり前になりました。
しかし、ただ情報を発信するだけでは、求めている人材にあなたの会社の魅力は伝わりません。

本記事では、採用InstagramでありがちなNG投稿を分析し、
ターゲット層である新卒や中途の求職者に「この会社で働きたい!」と思わせるための「共感」を生むコンテンツ戦略を徹底解説します!
なぜあなたの採用Instagramは届かないのか?陥りがちなNG投稿
まずは、あなたのInstagramアカウントが、なぜ求職者に響かないのか、よくあるNG投稿のパターンを見ていきましょう。
「スーツ姿で整列写真」の落とし穴
「業務報告」の自己満足
「手抜きインタビュー」は逆効果
「意味のないハッシュタグ」の無意味さ
「スーツ姿で整列写真」の落とし穴
企業の真面目さを伝えたい気持ちは分かりますが、画一的な印象を与え、「一緒に働く未来」を想像させにくいのが難点です。
求職者は、もっとリアルな職場の雰囲気や社員の個性を知りたがっています。
「業務報告」の自己満足
日々の業務内容を淡々と報告する投稿は、社内の人間には理解できても、外部の求職者にとっては「自分に関係ない情報」と感じられてしまいます。
彼らが知りたいのは、その仕事のやりがいや、自分が活躍できる可能性です。
「手抜きインタビュー」は逆効果
採用担当者が一方的に話すような、魅力が伝わらないインタビュー記事は、読む気を失わせます。
写真のクオリティが低い場合も同様です。
「意味のないハッシュタグ」の無意味さ
関連性の低いハッシュタグを大量につけても、ターゲットとする求職者には届きません。
むしろ、スパムのような印象を与えてしまう可能性もあります。
これらのNG投稿に共通しているのは、「ターゲットである求職者の視点が欠けている」という点です。彼らは何を求めてあなたのInstagramを見ているのでしょうか?
ターゲットに「刺さる」共感型コンテンツの法則
求職者の心に響き、応募に繋がる採用Instagramを運用するためには、「共感」を生むコンテンツ作りが不可欠です。
以下の法則を意識してみましょう。
法則1:飾らない日常こそ最強のコンテンツ

完璧な企業イメージを作り上げる必要はありません。
社員の「素」の表情を捉えたスナップ写真には、親近感が湧きやすく、「ここで働く人はどんな感じなんだろう?」という興味を引き出します!
- 楽しそうな瞬間:ランチタイムの様子、休憩中の笑顔、チームで何かを達成した時の喜び
- チームワークを感じさせる場面:プロジェクトに取り組む真剣な眼差し、困っている仲間を助ける様子
- プライベートの垣間見せ:趣味や休日の過ごし方などを紹介することで、社員の人となりが伝わり、共感を呼びやすくなります。(※個人のプライバシーには充分配慮しましょう)
法則2:ストーリーで感情を揺さぶる

採用インタビューは、単なる質疑応答ではなく、「物語」として語りましょう。
- 入社理由やきっかけ: どのような点に魅力を感じて入社を決めたのか?
- 仕事のやりがいや面白さ: どんな時に喜びを感じるのか?
- 苦労やそれを乗り越えた経験: 困難にどう向き合い、成長してきたのか?
- 今後の目標や夢: 会社でどんなキャリアを築いていきたいか?
これらのエピソードを深掘りし、写真と短いテキストを組み合わせることで、読み手の感情を揺さぶり、「自分もここで働きたい」という気持ちを喚起することができます。
法則3:「らしさ」を視覚化するデザイン
アカウント全体の雰囲気は、企業の印象を大きく左右します。
- 統一感のあるフィルターや構図:アカウント全体に一貫性を持たせることで、プロフェッショナルな印象を与え、企業イメージを定着させます。
- 「楽しく」「親しみやすい」印象の色使いやフォント:硬いイメージを避け、ターゲット層が共感しやすいデザインを心がけましょう。
- 動画コンテンツの可能性:職場の雰囲気や社員の活気、インタビューの様子などをダイレクトに伝えることができます。短い動画を積極的に活用しましょう。
こちらご紹介するのは、「大阪国際工科専門職大学」によるInstagramのアカウント運用事例です。
こちらのInstagramアカウントは、が親しみやすい投稿スタイルがポイントになっており、スタッフが醸し出す和気藹々とした雰囲気が魅力になっています。
法則4:ターゲットを意識したハッシュタグ戦略
ハッシュタグは、求職者との接点を作るための重要な要素です。
- 求職者が検索するキーワードの選定: 業界、職種、企業文化など、ターゲットが興味を持つであろうキーワードを盛り込みましょう。
- 自社独自のハッシュタグの作成: イベント告知や社員紹介などで独自のハッシュタグを作成し、コミュニティ感を醸成するのも有効です。
- 関連性の高いハッシュタグの活用: 人気のあるハッシュタグだけでなく、ニッチでもターゲット層に届きやすいハッシュタグも意識しましょう。
成功へのステップ:今日からできる具体的なアクションプラン
明日からあなたの採用Instagramを改善するために、具体的なアクションプランをご紹介します。
コンセプトの再構築ワークショップ
「どんな会社で、どんな人と働きたいか?」をチームで徹底的に議論し、アカウントの「らしさ」を明確にしましょう。
ターゲットとする人物像を具体的に描き出すことも重要です。
写真撮影の基本を見直す
スマートフォンのカメラでも構いません。明るさ、構図、背景を意識するだけで、写真のクオリティは格段に向上します。
社員の自然な笑顔を引き出すための声かけも意識しましょう。
インタビューは「深掘り」が鍵
事前に質問項目を準備するのはもちろん、回答に対して「なぜそう思うのですか?」「具体的にどのような経験がありましたか?」と深掘りする質問を心がけましょう。
話者の熱意や個性が伝わるような言葉遣いを意識することも大切です。
効果測定と改善サイクル
投稿ごとのエンゲージメント率(いいね、コメント、保存数など)を定期的に確認し、どのような投稿が効果的なのか分析しましょう。
フォロワーからのコメントやDMは、貴重なフィードバックの宝庫です。
他の企業の成功事例に学ぶ

実際に、共感を生むコンテンツで採用活動を成功させている企業は数多く存在します。
さまざまな業種・SNS媒体の事例を取り上げておりますので、ぜひ参考にしてください。
事例1:イメージ戦略の転換
これまで男性ばかりのイメージが強かったある製造業の企業は、女性社員のインタビューや、育児と仕事を両立している社員のライフスタイルを紹介する投稿を積極的に行いました。
その結果、「働きやすそうな会社」というイメージが広がり、多様な人材からの応募が増加しました。
写真も、オフィスでの和やかな雰囲気や、女性社員が活躍する様子を明るく捉えたものが中心です。
事例2:日常の魅力発信
あるIT企業では、社員の趣味や休日の過ごし方を「#〇〇の休日」といったハッシュタグでシリーズ投稿しています。
社員の意外な一面を知ることで、求職者は親近感を覚え、「一緒に働く仲間はどんな人たちなのだろう?」という興味を持つきっかけになっています。
事例3:企業研究に役立つ情報提供
あるベンチャー企業は、Instagramライブで企業説明会を定期的に開催し、チャットで求職者からの質問にリアルタイムで答えています。
また、「面接で私たちが見ているポイント」といった投稿で、選考プロセスを透明化し、応募者の不安を解消しています。
まとめ:共感を生むInstagram運用で、欲しい人材を引き寄せる
採用Instagramは、単なる情報発信ツールではありません。
求職者との最初の接点であり、あなたの会社のファンを増やすための重要なコミュニケーションツールです。
今日から「共感」をキーワードに、求職者の心に響くコンテンツを発信してみませんか?
きっと、これまでとは違う反応と出会えるはずです。