こんにちは、ちこです。
今の高校生や若い世代にとって、SNSは生活の一部。
オープンキャンパスやパンフレットだけじゃなく、「学校の雰囲気がSNSで伝わるかどうか」が、進学先を決めるときの大事な判断材料になっています。
だからこそ、専門学校にとってSNSの活用は、今や広報活動に欠かせない存在です。
この記事では、なぜ専門学校がSNSを活用すべきなのか、そのメリットや、実際にどう運用していけばいいかをわかりやすく解説します。
専門学校がSNSを取り入れるべき3つの背景
1. 進学希望者の減少
最近、専門学校に進学する学生の数が少しずつ減っています。
その背景には、18歳の人口が減っていることや、大学や就職などいろいろな進路が増えていることがあります。
たとえば1989年には高校を卒業した人の約18%が専門学校に進んでいましたが、2018年には約12%にまで下がっています(出典:総務省統計局)。
2. 少子化による競争の激化
これからさらに10代の人口は減っていくと言われています。
学校の数に対して、学生の数が足りなくなるので、入学者を集めるのがますます大変になります。
そんな中、「どうやって見つけてもらうか?」がとても大事で、その手段としてSNSはとても効果的です。
3. 情報収集手段の変化
今の若い世代は、テレビや紙のパンフレットではなく、InstagramやTikTokなどのSNSで情報を集めています。
「インスタで学校の雰囲気をチェックする」「TikTokで在校生の動画を見る」などは、もはや当たり前。SNSを使わないと、せっかくの魅力も伝わりづらくなってしまいます。
SNSを活用する4つのメリット
1. SNSアカウントが専門学校オリジナルの媒体になる
SNSは、自分たちで自由に情報を発信できるツールです。
学校の日常や在校生の様子などをタイムリーに届けることができ、「この学校、いいな」と思ってくれるファンを少しずつ増やすことができます。
SNSを通して公式ホームページに誘導ができるので、より詳しく魅力的に専門学校を紹介できます。
2. 低コストで始められる
SNSのアカウントは無料で作れます。
費用をあまりかけずに始められるので、予算が限られている学校にとっては、とても助かる広報ツールです。
3. 認知の入り口として機能する
SNSは「この学校、知らなかったけど気になる!」という出会いを生む場所です。
SNSを活用することで専門学校を知ってもらう入り口になるかもしれません。
投稿がシェアされたり、ハッシュタグで見つけられたりして、新しい層へのアプローチができます。
4. ビジュアルで学校の魅力を伝えられる
SNSでは、文字だけでなく画像や動画も使えるので、学校の雰囲気や授業の様子、学生の声などをリアルに伝えることができます。
SNSでは、テキストだけでなく画像や動画なども使って情報を発信できるので、より直感的に専門学校の魅力を伝えられます。
SNSを活用した効果的な集客方法3選
1. SNSアカウントの運用
InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどのアカウントを使って、定期的に投稿していきます。
授業風景やイベント、在校生の声を載せることで、リアルな学校生活を届けられます。
2. SNS広告の活用
InstagramやLINEなどのSNS広告を使えば、ピンポイントで「見てほしい人」に情報を届けることができます。
オープンキャンパスの告知にも効果的です。
3. インフルエンサーとの連携
在校生や卒業生の中にフォロワーが多い人がいれば、学校のアンバサダーとして協力してもらうのもおすすめ。
リアルな声での紹介は、同世代への説得力もバツグンです。
専門学校がSNS運用で意識すべき5つのポイント
① 目的を明確にする
SNSを運用するうえで、まず大切なのは「何のためにやるのか?」という目的をはっきりさせることです。
「学校の認知度を上げたい」「高校生の資料請求数を増やしたい」「在校生の満足度やロイヤリティを高めたい」など、ゴールによって投稿内容や使う媒体が変わってきます。
目的が曖昧なまま更新してしまうと、投稿が自己満足で終わってしまったり、見てほしい人に届かなかったりしてしまいます。
まずは一度、「誰に・何を届けたいのか?」を整理して、チーム内で共通認識を持つことが大切です。
② ターゲットに合わせた内容・表現にする
SNSは「誰に向けて発信するか」で伝え方が大きく変わります。
たとえば高校生がターゲットなら、「かっこいい!」「かわいい!」「楽しそう!」と思ってもらえる写真や言葉選びがポイント。
投稿の雰囲気やトーンも、親しみやすさを大切です。
逆に保護者向けに届けたい場合は、「資格取得率」や「就職実績」といった安心感につながる情報を盛り込むのが効果的です。
ターゲットの関心ごとに合わせて、発信内容を設計することが成果につながります。
③ 継続的に更新する体制をつくる
SNSは「更新して終わり」ではありません。
継続的に情報を発信し続けることで、信頼や興味を育てていくメディアです。
とはいえ、学校業務と並行してSNSを運用するのは負担も大きいですよね。
最初は「週に1回」「写真投稿だけ」など、できる範囲でのスタートでもOKです。
重要なのは「無理なく続けられる運用体制」を作ること。
担当者が一人に偏ってしまうと、運用が止まってしまうリスクもあるので、チームで協力して取り組むのがおすすめです。
④学生とコミュニケーションを積極的に取る
学生とコミュニケーションを積極的に取ることも、SNSを活用するポイントです。
コメントやいいねなどで学生の反応を見られるのは、SNSのメリットになります。
コメントをしてくれた学生に丁寧に返信することや質問に回答することで、コミュニケーションを取ることが可能です。
コメントに返信するのは手間と感じられるかもしれません。しかし、その一つひとつが信頼につながり、集約できる可能性があります。
⑤ 効果検証と改善を繰り返す
SNSは「出したら終わり」ではなく、「どんな投稿が反応がよかったか?」「どんな時間帯が見られているか?」などを振り返ることが成功へのカギです。
たとえば、Instagramでストーリーズの閲覧数が多いのにリーチが伸びないなら、投稿のテーマや写真の見せ方を見直す必要があります。
データをもとに少しずつ改善を重ねることで、「見てもらえる投稿」「届く投稿」に近づいていきます。
⑥ SNSの専門知識を持つ人がいない場合は、外部の力を借りる
SNS運用において意外と多いのが、
「そもそもSNSが得意な人材が学校にいない」
「担当者はいるけど普段SNSを使っていない」
というケースです。
学生募集のご担当者が必ずしもSNSに詳しいとは限らず、調べながら手探りで運用されていることも多いのではないでしょうか。
「何を投稿したらいいかわからない」「反応がないとやる気も出ない」といった声もよく聞きます。
こうした場合は、SNS運用代行サービスを活用するのも1つの方法です。
まとめ:専門学校はSNSを活用して“選ばれる学校”へ
現代の高校生は情報収集の手段としてSNSを当たり前に使っており、SNSで学校を見つけ、雰囲気を知り、志望校に加えることも少なくありません。
今後の専門学校において、SNS運用やブランディングの強化は必要不可欠です。
SNSを通じた広報活動は、時代に合った新しいアプローチとしてますます重要になっています。
「SNS、まだちゃんと活用できていないかも…」という学校様は、今こそ見直しのチャンスです。
専門学校のSNS運用にお悩みの方は、ぜひ私にご相談ください。
私自身、専門学校の入学サポートとしてSNS運用を担当していた経験があります。
無駄に時間やコストをかけることなく、学校の事情や限られたリソースを理解したうえで、伴走できるサポートを大切にしています。